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【労災事故が増える?】夏場に注意したい熱中症と労災の取り扱い【2025年最新対応】

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【労災事故が増える?】夏場に注意したい熱中症と労災の取り扱い【2025年最新対応】

【労災事故が増える?】夏場に注意したい熱中症と労災の取り扱い【2025年最新対応】

2025/08/11

 

 


【労災事故が増える?】夏場に注意したい熱中症と労災の取り扱い【2025年最新対応】

夏になると毎年増えるのが「熱中症による労災事故」。
建設現場や工場など屋外作業だけでなく、屋内・オフィスでも油断は禁物です。

「熱中症って労災になるの?」
「会社はどこまで責任を負うの?」

そんな疑問を持つ企業担当者のために、2025年最新の情報をもとに、熱中症と労災の関係をわかりやすく解説します!

 


労災とは?熱中症も対象になるの?

労災(労働災害)とは、仕事中や通勤中に起こったケガや病気を対象とし、労災保険によって補償される制度です。
雇用形態に関係なく、雇用されているすべての労働者が対象になります。

労災保険の主な給付内容:

  • 療養補償給付(治療費)
     
  • 休業補償給付(休んだ日数に応じた手当)
     
  • 障害・遺族補償給付 など
     

そして実は、熱中症も一定の条件を満たせば労災対象になります。

 


【2024年データ】熱中症労災の発生状況

厚生労働省の調査によると、2024年の熱中症による死傷者数は次の通りです:

  • 死傷者数:1,257人(前年比+14%)
     
  • 死亡者数:31人(前年比横ばい)
     

特に 建設業と製造業で全体の約40% を占めており、屋外・高温環境下での作業にリスクが集中しています。
※引用:厚生労働省「令和6年 職場における熱中症の発生状況」

 


熱中症が労災になる条件(3つ)

労働基準監督署が熱中症を労災と認めるには、以下の要件を満たしている必要があります:

  1. 業務中であること(業務遂行性)
     → 就業時間中、業務としての行動であったか?
     
  2. 業務によって熱中症になったこと(業務起因性)
     → 高温環境・屋外作業・空調設備のない現場などの影響
     
  3. 医師による熱中症の診断があること
     → 単なる体調不良ではなく、正式に熱中症と診断されていること
     

 


実例で見る!労災に該当する?しない?

ケース

労災認定の可能性

建設現場で長時間作業し倒れた

高い(屋外作業+高温)

エアコンのない工場での作業中に発症

高い(業務起因性あり)

屋内でPC作業中に体調を崩した

低い(直接的関連が弱い)

昼休みに個人的に運動して倒れた

原則対象外(私的行動)

判断が難しい場合は、医師の所見や労働基準監督署の判断が重要になります。

 


企業が今すぐできる!熱中症対策チェックリスト

✅ 1. 作業環境の整備

  • 作業場所に冷房・扇風機を設置
     
  • 日陰スペースや休憩所の確保
     
  • 常時水分・塩分を補給できる場所の設置
     

✅ 2. 作業時間の工夫

  • 早朝・夕方など涼しい時間帯に作業を集中
     
  • 1時間ごとの小休憩を導入
     
  • 連続作業を避ける工夫(特に新入社員や高齢者)
     

✅ 3. 教育と周知

  • 朝礼での注意喚起
     
  • ポスターや社内掲示による情報共有
     
  • 「具合が悪ければすぐ申し出てOK」の空気づくり
     

 


【補足】WBGT(暑さ指数)の活用

WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、暑さの感じ方を数値化した指標で、厚労省は現場での測定と対応を推奨しています。

WBGT値

作業目安

28℃以上

高リスク:こまめな休憩が必須

31℃以上

危険:中止・延期を検討

 


万が一のとき:労災申請の流れ

  1. 病院で「労災扱い」の診療を受ける
     
  2. 労災様式5号(療養補償給付)を作成
     
  3. 労働基準監督署に提出
     
  4. 認定後、医療費が労災保険から支給されます
     

必要に応じて、休業補償給付(様式8号) も併せて申請しましょう。

 


まとめ:夏の労務管理は「熱中症対策」がカギ!

  • 熱中症も労災の対象になる
     
  • 業務中・業務起因性があれば認定される可能性が高い
     
  • 企業には予防と安全配慮義務がある
     
  • 発症時は迅速な労災申請が必要
     

 


💡「対策って何から始めればいい?」「このケースは労災?」とお悩みの方へ

当事務所では、熱中症対策マニュアルの整備から、労災申請の実務サポートまで行っております。
ご不明な点があれば、ぜひお気軽にご相談ください!

 


※本記事は2025年8月時点の厚生労働省発表資料をもとに作成しています。最新情報は厚労省公式サイトまたは労働基準監督署にてご確認ください。

 

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